あいさつ

第28回 日本時間生物学会学術大会の開催にあたって

第28回日本時間生物学会学術大会 大会長 竹村 明洋
(琉球大学理学部教授)

 第28回日本時間生物学会学術大会を2021年11月20日(土)〜11月21日(日)の2日間、沖縄県市町村自治会館(那覇市)で開催させていただきます。
日本時間生物学会は、1994年に臨床および基礎生物学の体内時計研究者を中心として設立された極めて学際的な学会です。現在この分野における中心的な学会として、国内外より高く評価されております。
 2020年の第27回日本時間生物学会学術大会は、日本睡眠学会第45回大会定期学術集会との合同大会としてパシフィコ横浜ノースで開催予定でありました。しかしながら新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行によって対面式の学術大会開催がオンライン開催に切り換えられました。オンラインでの学術大会開催は手探りでの取組であったにもかかわらず、大会関係者の皆様のご努力によって非常に有意義な大会になったと感じております。2021年の第28回学術大会は、前回大会の先進的な取組を導入しつつも新型コロナウイルス感染防止対策を整えつつ対面での学術大会を考えております。
 日本の最南端に位置する沖縄での開催は初めてであります。亜熱帯の気候の中で時間がゆっくり流れる沖縄で細菌・植物からヒトに至る様々な生物種の周期について議論を深めることは、学問上有意義であると信じております。
 琉球国時代からの沖縄には「万国津梁(あらゆる国のかけ橋となり自分・相手・社会が物心両面の豊かさをもつ)」の精神が受け継がれております。この地で第28回学術大会を開催することで、学術のかけ橋となれれば幸いです。沖縄の地で皆様にお目にかかれるのを楽しみにしております。